就活生「えっと…それは……」
就活のエントリーシートや面接において100%問われるもの、それが志望動機です。
誰もがこの質問には頭を悩ませます。
一見シンプルに思えますが、非常に奥が深い質問なのです。
なぜなら、志望動機では「自己PR」や「学生時代に力を入れた事」とは異なり、あなたの将来像(その会社で働くイメージ)が求められているためです。
あなたが入社を希望するのと同等に、企業側も採用したいと思うような、説得力のある理由でなければなりません。
この記事では、その企業を本当に希望する理由を見つける方法を伝授したいと思います!
目次
ESにおける志望動機とは
企業としても採用できる人数には限りがあるため、本当に自社を希望する学生にのみ内定を出します。
その際の、判断基準が志望動機なのです。
どれだけ自己PRや学生時代に成し遂げた事が魅力的でも、志望度合いが低いと判断されれば不採用になります。
つまり、学生の能力を確かめるのが自己PR。
人生経験を見るのが学生時代に注力したこと。
そして、(入社後の)可能性を見極めるのが志望動機です。
入社後に、活躍できると思わせることが最重要ポイントなのです!
一問一答!質問に答えるだけで完成する志望動機作成ツール
さて、ここでは志望動機の説得力を増し、唯一無二なものにしていきましょう。
その方法は簡単です。
これから繰り出される質問に、正直に答えていくだけです。
注意してほしいのは、正直に”しっかりと”考えて、答えることです!
メモ用紙を片手に早速、始めていきましょう!!
あなたについて
会社について
未来について
回答を終えて
各項目5つずつの質問に答えていただきましたが、いかがだったでしょうか?
どれも、答えを出すのに時間がかかりますよね。
企業の情報を調べたり、自分自身を振り返ったり。
質問の答えはそれぞれ違えど、志望動機の材料に違いありません。
このような要素を含むことで、”あなたがその会社に対して”のみでしか書けない志望理由になるのです。
あなたは大丈夫!? 志望動機NG集
ここでは実際に就活生が陥ってしまう、好ましくない志望動機の例を紹介していきます。
1つでも当てはまっていないか、しっかりとチェックしておきましょう!
企業理解が浅い
会社の事業や理念を十分に調べていないために、入社後のビジョンが抽象的なってしまいます。
その会社だからこそ、できることをに着目する必要があります。
NG例「貴社の冷凍食品が海外でもシェアを獲得できるよう、海外での市場調査に携わりたい」
自己分析が足りていない
自分自身について、深く知ることができていない場合も印象は悪くなってしまいます。
自分が会社で何がしたいのか、明確にする必要があります。
不明確な将来像では、ありきたりな志望動機となり、人事の目に留まりません。
あなたにしかない原体験や強みをアピールすることで、企業側に採用したいと思わせることができます。
NG例「リーダーシップを発揮して、貴社の人気商品である○○麺を複数企業と合同で世界に発信していきたい」
単なるファンでしかない
これは食品業界やメーカー企業を志望する学生に多く見られます。
その会社の商品が好きであることは前提なのです。
それを踏まえて、会社に対してどのように貢献できるのかを示さなければなりません。
NG例「幼い頃から家族で○○麺を食べていました。ですが、私が最も感動したのは、期間限定で販売された△△ヌードルです!」
主体的に志望していない
就活生の中には、自分がやりたい仕事・働きたい会社を見つけられない人もいます。
それゆえに、親や友人が勧める会社を受けるパターンは多いのです。
たとえ自分で志望した企業でなくても、志望動機で正直に書くと印象は最悪です。
能動的に興味を持ったことをアピールするのは、志望動機の大前提です。
NG例「母が貴社の○○麺の販売戦略が如何に革新的であるか、私に説いてくれました。私も母に強く共感し、貴社で成長したいと思うようになりました」
表現力に乏しい
どれだけ魅力的な想いを秘めていても、それを言語化しなければ人には伝わりません。
その会社への想いが人一倍強いにもかかわらず、分かってもらえないのは辛いですよね。
日ごろから表現の引き出しを増やせるように、意識して読み書きをすると良いでしょう。
NG例「1度は売り上げが落ち込んだ○○麺を、黒字化させた経営戦略が素晴らしいと感じた。また、私の統計解析スキルで貴社の市場調査環境をより良くしたい。」
人事の目を引く!志望動機の要点
志望動機を考えるとき、企業についての理解はもちろん大事です。
ですが、それと同じくらい自分自身のことも理解しなければなりません。
ここでは、他の就活生と一線を画す、志望動機の差別化ポイントを紹介します!
全て、私が実際に見たエントリーシートから抽出しています。
徹底的な企業研究
やはり企業について深く知っている学生を企業は欲しがります。
中には、社員よりもその企業について熟知している就活生も存在します。
そんな彼の志望動機はコチラです。
私が貴社を志望するのは、代13代社長の○○氏に憧れを抱いているためです。
私自信の分析ではありますが、貴社が業界内において1位に付けているのも○○氏の功績であると考えます。
とりわけ尊敬している施策の1つに、
~[中略]~
今後ターニングポイントを迎えると言われている業界において、私は第2の○○氏を目指します。
私は貴社の歴史を動かせる自信があるからこそ、入社を希望します
初代や現在の社長ならまだしも、それ以外の御方まで知っている方はそうそういません。
ちなみに、この学生が受けたのはパナソニックやホンダといった、非常に有名な社長がいた企業ではありません。徹底的に企業と業界を分析した彼だからこそですね。
強烈な原体験
その企業を志す理由は千差万別です。
しかし、大きく分類すると3種くらいに分けられる場合がほとんどです。ただ、その中に1~2名ほど、一際人事の心を打つ志望動機が存在するのです。
そんな志望動機を1つ紹介します。
私の人生には2つの分岐点があります。
1つ目は東日本大震災に見舞われた直後です。かけがえのないものを幾つも失い、自ら命を絶とうともしました。その1か月後、2つ目の分岐点です。
~[中略]~
私自信が、電気という生活基盤が当たり前ではないことを知っています。また、時に電気は人に明日を生きる”活力”をもたらすことをこの身で体感しました。
だからこそ、次は私が未曽有の事態に被災者の心を照らしたいのです。貴社に入社し送電環境の強化と災害時のシステム整備に尽力することを願っています。
この学生は自らの辛い経験を乗り越えて、それを糧にしています。
このような志望理由は、やはり胸に刺さりますし、入社後の活躍を応援したくなるものです。
明確な入社後のビジョン
学生のうちから将来を見据えている学生も、高い評価を得られるでしょう。
なぜなら多くの就活生が描いているのは、入社後2~3年の未来がほとんどです。
緻密に入社後の人生を設計し、その会社を臨む理由を示した志望動機がコチラになります。
私が貴社への入社を志望する理由は、将来の目標達成に必要な要素が全て揃っているためです。
私は出身である広島県で若者教育に従事しながら、地域振興に携わる30~40代を思い描いています。
~[中略]~
地方で社会教育に力を入れようという理念に共感しました。そのため、入社後5年目までは企画部、そして8年目までを人事課で務めたいと考えています。
これらは、個人を尊重する貴社だからこそ掲げられるビジョンです。私の人生を会社の発展にコミットさせられることから、入社を強く望んでいます。
個人情報を含むので詳しくは書けませんが、自分と会社が共に成長する未来を描くのは簡単なことではありません。
だからこそ説得力がありますし、何より熱意が伝わりますね。
要チェック!その他の頻出質問の書き方
エントリーシートの頻出質問はガクチカと自己PRについてです。
志望動機と同じくらい、採用の判断材料です。
しっかりと対策しなければなりません!
ガクチカ
前提として、ガクチカとは「学生時代に力を入れた事」の略称です。
ガクチカの悩みは、大きく2分できます。
- 頑張ったと言えるエピソードが無い
- エピソードを上手くまとめられない
エピソードが思い浮かばない人はコチラの記事を参考にしてください!
上手な文章に整理できない人はコチラの記事がオススメです!自己PR
自己PRも就活生を苦しめる質問の1つですよね。
自分の長所は何なのか、そしてどうやって伝えればよいのか。
悩みながら答えを出すのも良いですが、時にはツールに頼ってみるという手もありますよ!
カンタンに強みが見つかる便利な方法はコチラの記事から!
強みや弱みを明らかにするには、自己分析が最適です。
とは言っても、中々取り組めるものではありませんよね。
コチラの記事では、効率的な自己分析方法を3つ紹介しています!
自分にピッタリな方法でやってみましょう!
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時にはひと休みする時間も大切ですよ。
まとめ
志望理由で重要なのは、あなたらしさと会社への思いだということが分かりましたね。
企業にもよりますが、毎年、数百~数万人の応募が殺到します。
その中であなたを選んでもらえるような、熱意を込めた志望理由にしていきましょう!