この時期サマーインターンのエントリー時や面接の際にエントリーシートを書いたけど落とされた、書き始めたばかりで何もわからないという方も多いと思います。
選考の段階として、多くの企業は面接の前に、「ES」を書いて通らなければいけません。
話を聞いてもらえずに落ちるなんてことは嫌ですよね。
本記事では、落とされないESの書き方について解説していきます。
ESで落ちる人の特徴5選
このような方は書類選考に落とされる可能性が極めて高いです。
いったいなぜでしょうか。詳しく見ていきましょう!
所定のルールを遵守できていない
会社によって「こういうことを書いてください」ということが、言い渡されます。そのことを確実に書くようにしましょう。
たとえ良いことを書いていても企業側から与えられた課題に答えられなければ、
この子は文章を理解する能力が乏しい、というように捉えられ、良い結果は出ないでしょう。
また、提出期限を守ることや、文章中の言葉使いも気を付けるようにしましょう。
基本的なマナーを遵守できない学生は、書類で落とされる可能性がぐっと高まります。
自身の「人となり」が企業の求める人物像にマッチしていない
例えば、「数値データを用いた分析のできる学生」を求めているのに対し、単に「プレゼン、コミュニケーション能力」をアピールしても、
求める人物像に当てはまっているとは判断してもらえません。
ESを出す前に自己分析をし、自分がどのような企業に合っているのかを理解しておきましょう。また、その企業がどのような人材を欲してるのかを想像することや、実際にOB・OG訪問などで聞くことをおすすめします!
受ける基準に達していない
あえてきつい形で正直に書くと、すくなからず学歴フィルターというのは存在します。
やはり厳しい受験戦争を勝ち抜いてきたという実績は、企業にとって分かりやすい判断材料となるからです。
また、企業は多くの学生の中から、優秀な人材を早く見つける必要があります。よって、その判断材料としても、学歴フィルターを設けるのです。
しかし、夏や冬のインターンに行っていると評価対象になる場合があります。
自社でなくても、他社のレベルの高いインターンに行っていれば評価は上がり、選考基準に反映する場合があるでしょう。
自分のビジョンと企業の将来性が一致していない
将来やりたいこと、なりたい自分に近づける環境が志望企業と一致しているか、という観点は常に持っておくべきです。
また、企業側もイキイキと働いてもらうために、ミスマッチが起こらないことを望んでいます。企業が今後どうありたいか、ということもESを書く際に知っておく必要があります。
落ちる原因を分析していない
就活で結果が出ない人に共通する特徴として「原因を振り返らないこと」があります。
なぜ書類選考が通らなかったのか、どこで失敗したのか、
落ちた原因を分析しなければ、また同じ失敗を繰り返してしまいます。
もし自分でわからない場合は、OBやOGに相談してみるのも効果的です!
ESの絶対に抑えておくべきポイント【復習編】
まず、ESにて絶対必要となる要素は全部で三つあります。
- ガクチカ
- 志望動機
- 自己PR
この三つです。
これらが一つでも欠けていると、ESとして完成していないとさえ言えるでしょう。
では、この三つはそれぞれどのように書けばいいのか。それについて見ていきましょう。
ガクチカ
前提として、ガクチカというのは学生時代に力を注いだことの略称です。
皆さんは大学生の間にリーダー経験や率先して周りを引っ張ったという経験はありますか?
ここで企業が見ているのは行動経験面です。
当然 企業側は、何をどのように頑張ったか、特に困難をどのように乗り越えたかなど具体的な過程を知りたがっています。
大きなことを成し遂げた経験より、困難に立ち向かい乗り越えた経験を1つのテーマに絞って書きましょう。
ここで企業は、この人は成果が出せる行動特性があるか、問題解決・目標達成・チャレンジ精神・対人能力の有無を判断しているのです。
ガクチカを書く際に意識することは、大学時代に主体的に取り組んだ経験を書くことだというのはお分かりいただけたと思います。
例えば、
- 大学生だからこそできたこと
- 難易度が高いと思う事
- 成果を得たこと
これらに加え、その中で乗り越えた困難や、学び得たことなど、成長の過程をまとめましょう。
下記のフローに沿って成長過程を整理すると効果的です。
より説得力のあるガクチカになること間違いありません!
そのプロセスとは、
という流れになります。
志望動機
志望動機で企業が見ているポイントは、企業理解をしているかです。
なぜうちの企業で働きたいのか、どのように貢献できるのかを見極め、採用するメリットがあるのか判断されています。
志望動機が企業の理念や目標などと共通していることをアピールすれば、しっかり会社のことを理解しているなと思ってもらえるわけです。
その企業について知るべきことは、以下の4つにまとめることができます。
これらは企業のHPを見ると詳しく記載されています。
これらを上手くまとめることができると好印象です。
自分の知識にしたい方はこちらの業界研究についての記事も要チェックです!
自己PR
自己PRで 1 番重要なことは、人物面を伝えることです!
自己PRの題材例としては、 中学や高校時代の部活動や委員会活動、大学でのサークル活動、ゼミ大会、アルバイト、また何か継続していること、小さな積み重ねなどの事柄もOKです。
つまり、これまでの成功体験を述べることを意識しましょう。
これまでの成功体験とは、
- 目的や目標を達成できた
- 問題を解決できた
- 困難を乗り越えてきた
- チームに貢献する役割を果たせた
などがあります。
目標設定の高さと実行力の大きさが大きいほど、エピソードの魅力も高まります。
言い換えると、目標設定が高ければ高いほど内容の濃い自己PRになり、企業の納得度も高くなるというわけです。
ここまでは、自己PRの題材についてお話ししてきました。しかしこれは自分が何をしたかという結果にすぎません。
企業側は、自社にどう貢献してくれるかを見ます。なので、私たちが伝えるべきことは、「何をしたか」ではなく、「なぜ・どのように」行動したかです。
そのエピソードの内容を、よりアピール力の高いものにするには、以下 3つのポイントがあります。
1具体的なエピソードを盛り込んで説得力をあげる
→5W1Hや数字表現、固有名詞を使用する
→できるだけわかりやすくイメージがわくように
2自分の強み、能力の表現の仕方を工夫するどんな○○力なのか
→○○力だけでは印象に残らない➡どんな○○力なのかを明確に
→何ができる○○力なのか
3求められる資質にどう応えられるかを伝える
→営業では○○なところを生かして、、
→私の強みである○○力をどういう風に発揮したいか
以上がESの簡単な書き方になります!!もっと詳しく知りたい方は別途、下の関連記事も是非チェックしておくのがいいでしょう!!!
実際に書いてみた!例文でESのフローを確認しよう
本記事を読んだだけで、本当にかけるようになるのでしょうか?疑問や不安を持つ方もいらっしゃるかと思います。
もう一度ESを書く上でのフローをまとめると、
ここで、今回は実際に、大学三回生にこの記事を読んでから書いてもらいました!!!ESを一回も書いたことがないという彼ですが、果たしてちゃんと書けているのでしょうか?
彼のスペック
- S大学3回生
- バトミントン部主将
- 理系
- 将来は営業職か研究職で少し迷っている
その結果が、こちらです!!
自己PR文
(結論)
私の強みは協調性があるということです。
(課題の提示)
大学3回生の今年、主将を務めていたバドミントンクラブでは、地区大会で優勝できないことが課題となっていました。
その課題に対して全体ミーティングを行った際、私と選手の間で、とにかく全員で練習量を多くしたいという私と、個別でメニューを組んでほしい選手で、今後の練習メニューに関して意見が対立してしまいました。
お互い「勝ちたい」という思いは共通しているものの、お互いの要求が強すぎて、つい互いに感情的な発言をしていたのです。
(改善策)
そこで私はマネージャーに頼み、他校の練習方法を調べてもらい、定期的にミーティングを開き、報告をしていくことにしました。
報告を重ねる度に、お互い気持ちよく意見交換ができて、練習メニューを全員で決めていくことができました。
(成果)
その結果、メニューを改善することで前回5位だった成績が1位になることができました。
無事チームは以前よりも活発化し、来年に向けてまたミーティングを重ねている最中です。
(会社にどのように貢献するか)
このように私はチームでの目標を達成するために、行動できる人間です。
この経験を生かして、チーム営業制の貴社で、利益をあげられる人材になるよう尽力していきます。
ガクチカ
(結論)
コウモリの生体の研究を1年間に渡り続けたことです。
コウモリについて深く知りたかったのが、研究をするきっかけでした。
(成果)
研究を重ねるに連れ、コウモリの知識を習得し、昨年秋には教授のお招きによりコウモリの学会に唯一学生として参加させていただきました。
この研修を通して得たものは知識だけではなく、幅広い年代層の方と意見交換をすることで、価値観の違いに触れることができ、大変興味深い経験となりました。
(会社にどのように貢献するか)
今後も多くの人と関わり、様々な価値観に触れることで視野を広げていきたいと思っています。
志望動機
私が貴社を志望している理由は、形がない商品を売ることにより確かな営業力を身に着けたいからです。
企業によって課題やニーズは様々です。その中でどのように自分がお客様にアプローチできるか考えていく力を伸ばせると考えています。
また、経営層を相手に仕事をすることで、自身の営業力だけでなく人間力も身につくと思ったため、貴社を希望します。
…素晴らしい!!!
初めて書いたにも関わらず、胸を張ってESと呼べるものが完成しましたね!
志望動機は会社ごとに変わるため、少し短めとなってしまいました。
ガクチカと自己PR文に関しては完璧と言ってもいいでしょう!!!
ESを書きたくないあなたに
これまで本記事では、どのようなESが落ちる可能性が高く、どのようなESが受かりやすいのかを述べてきました。
しかし、そうはいっても文章を書くのが苦手だ、という方やESをなるべく書きたくないといった方もいらっしゃるでしょう。
実際にESを書かずに就活を進めることは可能です。
以下にその情報を述べていきます。
裏ルートってあるの?
本選考ではなく、早期選考などの形で多くの企業が実施している思います。
主にインターンシップに参加し、よく活躍されていた方がES免除や、会社説明会の参加免除など、周りよりも早く内定がもらえる可能性があります。
また、インターンシップに参加していなくても、周りとは違った選考ルートを辿れる可能性があります。
ESはわかった!!!
俺はもうESの次を見据えて動きたい!という方もいらっしゃるかと思います。
そんな方のために、下にES選考後の流れについて説明しましょう!!ESの記事ですが、次の動きを知っておいても損はありません!!!
GD対策
ES選考があるところはほとんど、次に行われるのはGD選考です。GDといっても形式は様々、どのように対策すればいいのでしょうか?
面接対策
そして、GDが終わるといよいよ面接です。
流石にここまで来ると、期待と不安が入り交ざった複雑な感情を持っていることでしょう。
しかし、面接時のマナーや面接中に行われる「逆質問」、しっかりと把握している人は少ないのではないでしょうか…?
まとめ
今回はESの書き方について解説していきましたがいかがだったでしょうか?
また、筆者が思うに、「どうしてもESは苦手だ、なるべく書きたくない」といった方も就活で成功することはできます。
そういった方は、インターンシップや就活イベントに参加して、いわゆる裏ルートに進んでいきましょう。
ESがうまく書けないからと就活を諦めることはありません!
自分なりの就活を見つけるのも手かもしれませんね。