五大商社の違い|事業・社風・選考フローまで全てを徹底解説!

 

皆さんこんにちは!

CLUTCH TIMES編集長です!

 

 


就活生
  • 五代商社の違いってなんだろう?
  • 受けてみたいけど、どこが自分に合っているのかな

 

五大商社は知っていても、このように迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

今回はそんな皆さんに向けて五大商社について解説していきます!

五大商社|事業特徴の違い

五大商社①:三菱商事

会社名 三菱商事株式会社(みつびししょうじ、英: Mitsubishi Corporation)
本店所在地 三菱商事ビルディング 〒100-8086 東京都千代田区丸の内二丁目3番1号
拠点数 国内27店 海外194店
代表者 垣内 威彦
資本金 204,446,667,326円
平均年齢 42.5才(男性:42.6才/女性:42.2才)
従業員数 (連結)77,164人・(単体)6,233人
企業理念 豊かな社会の実現に貢献することを目指して

三菱商事はバランスの良い事業経営を行っており、「金属資源」に強みを持っています。

業界を長い間牽引してきた存在であり、総合商社業界のリーダー的なポジションです。

資源価格の暴落により2015年度に純利益No.1の座を伊藤忠商事に明け渡しましたが、それでも業界を牽引する立場に変わりはありません。

2015年度以降からはコンビニ事業のローソンなどに注力しています。

三菱商事は五大商社の中でもっともビジネスが幅広く、石炭などの資源、自動車食料など様々な分野での活躍はもちろん、トレードから事業会社の経営までも行っています。

五大商社②:三井物産

会社名 三井物産株式会社(みついぶっさん、英: MITSUI & CO., LTD.)
本店所在地 日本生命丸の内ガーデンタワー 〒100-8631 東京都千代田区丸の内一丁目1番3号 JAビル 〒100-8631 東京都千代田区大手町一丁目3番1号
拠点数 国内12店 海外125店
代表者 岡藤 正広
資本金 253,448,000,000円
>平均年齢 42.1才
従業員数 (連結)42,304人・(単体)5,859人
企業理念 大切な地球と、そこに住む人びとの夢溢れる未来作りに貢献します。

三井物産は五大商社の中でも鉱山や石油などの資源比率が高く、事業内容が派手であるという特徴を持ちます。

しかし、資源分野は資源価格の影響をダイレクトに受ける市況産業であるというデメリットを併せ持ち、三井物産も2016年に赤字を計上しています。

そんな中で三井物産は近年急速にポートフォリオ総合商社として成長を始め、特に食料や医療、ヘルスケアなどの生活産業事業に注力しています。

五大商社③:住友商事

会社名 住友商事株式会社(すみともしょうじ、英: Sumitomo Corporation)
本店所在地 〒104-8610 東京都中央区晴海1丁目8番11号 晴海アイランド トリトンスクエア オフィスタワーY棟
拠点数 国内22店 海外108店
代表者 兵頭 誠之
資本金 219,000,000,000円
平均年齢 不明
従業員数 (連結)73,016人・(単体)5,261人
企業理念

<企業使命>健全な事業活動を通じて豊かさと夢を実現する

<経営姿勢>人間尊重を基本とし、信用を重んじ確実を旨とする。

<企業文化>活力に溢れ、革新を生み出す企業風土を醸成する。

住友商事は三菱商事と同様に資源、非資源に関係なくバランスのとれた投資を行っています。

また、「飽くなき挑戦」を掲げ、事業投資に積極的な姿勢を見せています。

「リスクに慎重だ」と言われがちな住友商事ですが、実際は新規事業にも前のめりに取り組む積極的な経営が行われています。

五大商社④:伊藤忠商事

会社名 伊藤忠商事株式会社(いとうちゅうしょうじ、英:ITOCHU Corporation)
本店所在地 東京本社 〒107-8077 東京都港区北青山2丁目5番1号 大阪本社 ノースゲートビルディング 〒530-8448 大阪市北区梅田3丁目1番3号
拠点数 国内9店 海外103店
代表者 岡藤 正広
資本金 253,448,000,000円
平均年齢 42才
従業員数 (連結)95,944・(単体)4,285人
企業理念 ~Committed to the Global Good~「豊かさを担う責任」を果たすため、一人ひとりの社員が社会に対しての責任「無数の使命」を果たしていきます。

伊藤忠商事は、事業の得意、不得意がはっきりと分かれているのが特徴です。

非資源分野では他社を寄せ付けない強さがありますが、資源分野では他社より劣ってしまう状況です。

また、伊藤忠商事はかねてから繊維カンパニー・食料カンパニーに強みを持っています。

非資源ブランドの一例としては、「ポール・スミス」「コンバース」「エビアン」「ファミリーマート」など聞き馴染みのある商品を取り扱っています。

五大商社⑤:丸紅

会社名 丸紅株式会社(まるべに、英: Marubeni Corporation)
本店所在地 〒103-6060 東京都中央区日本橋二丁目7番1号 東京日本橋タワー
拠点数 国内12店 海外57店 海外現地法人29社62カ所
代表者 國分 文也
資本金 262,686,000,000円
平均年齢 41.4才
従業員数 (連結)39,952人・(単体)4,458人
企業理念 丸紅は、社是「正・新・和」の精神に則り、公正明朗な企業活動を通じ、経済・社会の発展、地球環境の保全に貢献する、誇りある企業グループを目指します。

丸紅は他社と比べ、積極的な新規分野の開拓を行っている点が特徴的です。

近年では、ノルウェーでのサーモンの陸上養殖やインドネシアでのデジタル母子手帳ねどの取り組みがあります。

代表的な事業は「穀物事業」と「電力事業」が挙げられます。

特に穀物事業は、2008年に中国が大豆を大量輸入したことによる日本の穀物確保の危機に対し、中国のSINOGRAIN社と連携することで日本の食料確保に大きく貢献しています。

五大商社の社風の違い

五大商社①:三菱商事

三菱商事は、チームワークを重んじる社風と、倫理観の高さが特徴的です。

三菱商事では社訓である三綱領をとても重要視しています。

具体的には以下の通りです。

  • 「所期奉公」=期するところは会社への貢献
  • 「処事光明」=フェアプレーに徹する
  • 「立業貿易」=グローバルな視野

説明会では、「ビジネスは利益優先であるが、案件を審議に通す際は三綱領の精神に即しているかも説明に入れる」と話すほど大切にされている精神です。

また、「所期奉公」の精神からもわかるように、会社としてのチーム意識が高く、組織として動くことを重要視する社風です。

五大商社②:三井物産

三井物産は、「個」が尊重される、自由な社風が特徴です。

「人の三井」と言われる三井財閥系企業の風土を引き継ぎ、個の適性に応じた働き方を尊重しています。

このような社風から、部署移動の希望にも柔軟に対応を行ったり、インターンも「人」を押すようなプログラムが多く行われています。

五大商社③:住友商事

住友商事は「自利利他公私一如」「浮利を追わず」を理念に掲げる堅実な社風の会社です。

また、ビジネスにおいて最も大事なのは「信用の維持」とされており、温厚で真面目な社員が多く在籍しています。

このような精神は採用活動にも現れており、経済団体連合会基準を遵守した採用活動を行うことの明言やセミナーでの選考フローの公開など「フェアプレー」を感じることができます。

このように、住友商事は穏やかで真面目であり、一緒に働く人を大切にする社風です。

五大商社④:伊藤忠商事

伊藤忠商事は野望や夢を持ったエネルギッシュで熱い社員が多いことが特徴です。

「一人の商人、無数の魂」というキャッチコピーにもそれが表れています。

また、社員だけでなく経営の面でも、思い切った判断が多く挑戦を恐れない文化が強くあります。

最近では新型コロナウィつすの状況に合わせて全員出社、全員リモートの判断など思い切った決断が目立つ企業です。

五大商社⑤:丸紅

丸紅は非財閥で年功序列の風潮が比較的弱いことから、風通しがよく親しみやすい社風が特徴です。

また、「若手だからこそ」という風土があるため、周囲の意見を吸い上げる雰囲気がありボトムアップの会社と言われています。

風通しの良さや上下関係に囚われたくない人にはおすすめの企業です。

五大商社の選考フロー

五大商社①:三菱商事

-選考プロセス(総合職)-

エントリーシート&テストセンター

→一次面接(個人)

→二次面接(個人)

→最終面接(個人)

参考:三菱商事 本選考情報

三菱商事に関しては、総合職と一般職で別々に採用を行っており、そのうち総合職は160名ほど採用しています。

 同社の選考の特徴として、二次でのケース面接が挙げられます。

学生のバックグラウンドに即した質問が投げかけられ、1分で考え、2分程度で答えることが課せられます。

例えば、「主将としてチームを率いていたとする。メンバーの一人が自分の就活を優先させて大事な試合を欠席すると言い出した場合、メンバー・チーム、両者に対してどう対応するか。」といった問いかけに対し、対応法を考えだし、2分でプレゼンすることが求められます。

思考力および自分の意見と経験の合致について見られています。

五大商社②:三井物産

 

-選考プロセス(総合職)-

エントリーシート&テストセンター

→一次面接(個人)

→二次面接(GD+個人面接+小論文)

→最終面接(個人)

参考:三井物産 本選考情報

三井物産も総合職と一般職に分けた採用を行っており、総合職では約120名の学生を採用しています。

基本的には「なぜ商社か」、「なぜ三井物産か」といったオーソドックスな質問がほとんどですが、選考を通して、人柄を見極めるような質問も多く、準備してきた学生時代の経験から一歩踏み込んだ人柄、考え方の部分を見極めようとしています。

五大商社③:住友商事

-選考プロセス(総合職)-

エントリーシート&テストセンター

→一次面接(個人)

→二次面接(集団)

→三次面接(集団+小論文)

→最終面接(個人)-選考プロセス(総合職)-

参考:住友商事 本選考情報

住友商事も総合職と一般職に分けた採用活動を行い、総合職では約130名の募集を行っているます。

学生時代の経験や志望動機の深掘りがほとんどですが、「世界における日本の立ち位置」や「日本はどうあるべきか」など、自分の意見を求めるタイプの質問もされています。

五大商社④:伊藤忠商事

-選考プロセス(総合職)-

エントリーシート&テストセンター

→一次面接(集団)

→二次面接(GD+小論文)

→最終面接(個人)

参考:伊藤忠商事 本選考情報

他商社同様、伊藤忠商事も総合職と一般職で別々に採用を行い、総合職ではおよそ150名の学生を採用しています。

ESが他社と比べると特徴的で、30文字程度の短い質問を複数答えるタイプのESになっています。

ESは短いですが、その分、面接での受け答えを想定して書く必要があります。

「ストレスを感じた時どうするか?」、「リーダー経験について」など学生時代の経験だけでなく、実際に困難に直面した際にどう考え、対処する人なのかを聞く傾向にあります。

五大商社⑤:丸紅

-選考プロセス(総合職)-

エントリーシート&テストセンター

→一次面接(集団)

→二次面接(個人)

→最終面接(個人)

参考:丸紅 本選考情報

丸紅も総合職と一般職で分けた採用を行い、総合職では約120名の採用を行っています。

質問はオーソドックスなものがほとんどですが、最終面接では時事に関する質問をされ、日頃から日本の経済や時事問題についてアンテナを貼る必要があります。

ニュースや時事問題について聞かれた場合には、単なる解説に終わるのではなく、自分の考え方や価値観から、なぜそのニュースや時事問題に着目したのか、自分自身を伝える意識を忘れないようにしましょう。

五大商社の就活ポイントは?

五大商社の就活でのポイントは、他の業界の就活ポイントと共通する部分が多くあります。

例えば英語のレベルを聞かれたり、自己PRや学生時代に取り組んでいたことなどです。

一方で、商社特有の質問もあります。

これは商社という業態の特異性からくるものです。

5大商社は就活生の人気は高いものがあります。

応募者が多く、非常に狭き門となっています。

1:各社の違いや強みについて研究する

五大商社の面接では、必ずといってもよいほど、「なぜ当社が第一志望ですか」と尋ねられます。

模範的な解答は、「自分なりに企業研究してみた結果、○○○面で一番評価が高いと思えたのが貴社だったから」という解答です。

この○○○には、その会社の強みや特徴が入ります。

例えば、将来性、成長性とか企業文化などです。そのためには、五大商社各社の違いや強みについて十分に研究しておくが重要なポイントになります。

2:語学力を身に着ける

商社は、トレードと事業投資が主柱であるため、商社勤めをするのであれば英語力は必須です。

もっとも、商社に入社したといっても、配属された部署、例えば経理では英語を使う機会がほとんどないということもあります。

英語に限らず、商社は語学力がアピールになると言われています。

海外勤務もある国際的な事業部では必須でしょうが、その他の事業部ではさほど重要視されないのも現状です。

しかし、小学生にも英語授業が導入されている現在、日常会話程度は英語でできる語学力はベースとして身に着けておく必要はあります。

3:インターンシップに参加する

五大商社は、全社、インターンシップを実施しています。

インターンシップ参加には選考がありますので、希望すれば全員がインターシップに参加できるというわけではありません。

従って、インターンシップ参加を採用の前提条件としている五大商社はありません。

しかし インターンシップでは、社員との座談会もあり、外からの企業研究だけでは見えてこない面が分かります。

また仕事を実体験することで「就職後のビジョン」がより明確になります。

そのことで、志望する企業についての理解が深められて、志望動機の説明でも説得力が増しますので、インターンシップに参加できるように積極的に努めましょう。

インターンからの早期特別選考ルートを設けている五大商社もありますので、各社の対応については調べておく必要があります。

4:OB・OG訪問をする

OB・OG訪問は就活で必須ではありません。

五大商社から内定を得るためにOB・OG訪問は必要という噂もありますが、実は本選考にはあまり関係はありません。

しかしOB・OG訪問は就活における大きなメリットがあります。

OB・OGの話を聞くことで、企業研究では見えない面が分かります

また、OB・OGに聞くことで、エントリーシートや面接のネタを集められるでしょう。

OB・OGは五大商社の採用レースの狭き門を突破したかたですから、面接時の質問や突っ込まれかたについても、情報を提供してくれます。

5:各社ごとの面接対策をする

五大商社の場合、内々定までに面接が約3、4回は行われます。

面接以外にも小論文やグループディスカッションを実施する会社もあります。

面接時の質問には商社特有の質問もあれば、その企業特有の質問もあります。

例えばその会社が行っている事業展開についての質問や企業文化についての質問です。

「伊藤忠商事の第8カンパニーを知っていますか?」や「住友商事は堅実だと言われていますが、住友の事業精神についてはどのように思われますか?」などといった、その企業特有の質問で的確に返答できるよう、各社ごとの面接対策が必要です。

まとめ

今回は五大商社についてご紹介しました。

毎年人気が高く、狭き門と言われる五大商社への就職は、ポイントを押さえて対策しなければなりません。

そのためには綿密な企業研究と、対策が必要です。

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