大学生約200人に聞いた!コロナ禍の本音とガクチカ

- コロナ禍で行動が制限されて、ガクチカのエピソードがない!
- そもそもガクチカって何?
- 「何をすればいいの?
と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
そんな皆さんに朗報です!ガクチカは何をやったかではなく、より重要視されるものがあるのです!
今回、大学生以上の221人(内訳:大学生197人、社会人24人)にアンケートを実施し、現役大学生の方にお話を聞きました。
頂いた回答に基づき、ガクチカのための取り組み、経験談、心持ちなど、ガクチカの今について紹介していきます!
目次
1.コロナによる大学生活の変化
コロナの影響によって、社会情勢が大きく変わりました。就活市場にも変化があり、大学生の求められる力も変わってきています。 そこで、現役大学生197人に大学生活や心情にどのような変化が起こっているのかについて、アンケートを行いました。
「就活に繋がることに何も取り組んでおらず不安です」
「周りの人が就職のための準備を進めている中で、自分だけ取り残されている」
「コロナ禍でボランティアなどのガクチカになる行動ができない」
「対面授業やサークルも満足にできず、思っていた大学生活とかなり違う」
「コロナ禍で多くのことが制限され、就活のイメージが湧かない」
コロナの影響により、特別な活動だけでなく普段の生活でさえも思い通りに行動できず不安を抱えている人が多いことが分かります。しかし、今皆さんが取り組んでいる日々の勉強、バイト、部活サークルから強みを引き出すことができます。
では、コロナ禍で行動が制限されている中、就活に繋がるガクチカを得るためには何から着手すればよいのでしょうか?
2.そもそもガクチカってなに?
ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」を略した若者言葉であり、就活用語です。
ガクチカは、面接で必ずといっていいほど訊かれる質問です。エントリーシートでも、多くの企業が質問項目に入れています。
ガクチカは、採用担当者が学生をより深く知るためのものです。何に力を入れてきたかを訊くことで、学生の趣味嗜好や価値観が分かります。さらに、具体的にどのような取り組みをしたのか、その経験から何を学んだのか、などと話を広げていくことで、学生の性格を知るための手がかりにしています。
3.実際に学生が頑張っていること
ガクチカがどのようなものか分かったところで、学生時代どのようなことに力を入れている人が多いのかを見ていきましょう。
大学生以上の221人に「学生時代に力を入れている(いた)こと」をアンケートしました。
上位3つの大学生らしい項目に次いで、資格や趣味といった項目が多くなっています。
コロナの影響により、集まって活動することが困難になったため、1人で行うことができる趣味や資格取得に力を入れる学生が増えていることが1つの要因です。
他の就活生と差別化したい人はオンラインでインターンシップに参加するなど、比較的に割合が低いものに力を入れることをおすすめします。
コロナ前とは変わってしまった社会の中で、どのように行動していけばいいのか迷い、動けずにいる人も多いのではないでしょうか。
次は、コロナ禍でもガクチカを意識して行動している人達について紹介していきます。
4.コロナ禍でのガクチカ
コロナ前のガクチカでは、アルバイトや留学、サークル、部活、学園祭実行委員などがほとんどでした。しかし、コロナの影響により、大学生活が大幅に制限され、最小限の範囲で活動せざるを得ない状況になってしまいました。
現役大学生197人に向けた「ガクチカを意識して行っていることはありますか」というアンケートでは、「何をすべきか分からない」「やりたいことができない」と感じている人が約半数もいました。では今は何をするべきでしょうか?
現役大学生のガクチカ
制限された状況でも積極的に行動している現役大学生3人に、それぞれお話を聞きました。
▽大学1年生▽
「コロナであることを原因に行動しないのは勿体無いと感じ、現在3つのサークルに入会しています。
今後就活の際必ず聞かれることが、『コロナ禍で貴方は何をしていましたか』になると考えています。そのためコロナ禍で制限された今、何ができるか、何をすべきかを考え、積極的に興味の持ったことは行動することを大切にしています」
▽大学3年生▽
「コロナ禍で皆の動きが同じになる中で、働く前に社会人の基本が身につき、ガクチカのエピソードになる点から長期インターンをしています。
コロナ禍ではどうしても環境や周りの人のせいにしたくなる時もあると思いますが、私は周りに不満があるならこれは自分が変わるチャンスだと思っています。コロナ禍で精神的にも自分の世界に引きこもりがちな分、自分から新しい価値観にぶつかりにいこうという気持ちでとりあえずどんどん行動しています」
▽大学3年生▽
「コロナの影響で就活のオンライン化が進みました。たくさんの企業の説明会にオンラインで参加できるようになったので、企業の比較をしたり、自分の視野を広げたりするために、なるべく多くの説明会に参加するようにしています」
現状を悲観的に捉えるのではなく、コロナによる影響を利用して今できることを探して前向きにとにかく行動に移すことが大切です。
コロナ禍におすすめなガクチカ3選
「具体的に何をしたらいいか分からない!」そんな方におすすめを3つ紹介していきます。
①難関な資格取得
資格は取り組みやすさが1番の魅力です。しかし、おうち時間が増えたことにより資格の勉強を始める人が増えたため、比較的簡単な資格の価値が下がっています。そのため差別化を図るためにもできるだけ価値の高い難関な資格をおすすめします。
おすすめ度:★☆☆
②オンラインイベントの参加
現在コロナ禍だからこそ様々なオンラインイベントが開催されています。
インターンシップではオンラインならではの学びも多く得ることができます。また、様々なセミナーも企画されているため、興味のあることや始めてみたいことがあれば1度オンラインセミナーがないか調べることをおすすめします。
おすすめ度:★★☆
③SNSでの情報発信
情報発信はどの会社でも役立つスキルです。例えば、情報収集力、企画力、デザインスキル、ライティング力、資料作成能力、論理的思考力など様々です。
また、ガクチカとして話す際にもいいね数やフォロワー数など明確な数字を根拠として提示することができます。
おすすめ→ブログ,note, Instagram, twitter
おすすめ度:★★★
社会人の考えるガクチカ
社会人の方にもコロナ禍の就活についてお話を聞きました。
▽人事の採用担当▽
「私たち採用担当が知りたいことは、『どういう経験をしてきたのか』よりも『その経験をどう学び、学んだことを社会に出た後にどう生かせるか』ということです」
▽部活に力を入れていた方▽
「人事の面接官も同じ人間ですので、そんな中でも真摯に取り組んでいる態度は伝わります」
社会人の方からのお話から分かるように、
コロナ禍で何をやるかではなく、何をするにも「目的は何なのか」「目的のためにどんな行動をしたか」「その行動した理由は何か」取り組む姿勢が評価されるのです。
ではどのような心持ちを持って取り組めばいいのでしょうか?
5.大学生活を送る上での大事な心持ち
ここまで、アンケート結果を元にみんなのガクチカについて紹介してきました。
皆さんの日々取り組んでいることから自分の強みを引き出すことができるとお分かりいただけたましたか。
しかし先ほどの社会人の方のお話にもあったように、大切なことは「何をやるかではなく、どう行動するか」です。つまり、取り組む姿勢こそが大学生活を送る上での大切な心持ちとなってきます。
では、取り組む姿勢とはどのような姿勢を指すのでしょうか。就活を終えた方々から様々なアドバイスをいただきました。以下に紹介していきます。
これから就活をする1年生、2年生へ
これから就活をされる皆さんに、大学生活の中で取り組む姿勢について大切なことを2つ紹介していきます。
・考えを深める
①貪欲に経験を積みに行く
「これからの時代で求められることは適応能力だと思います。大学生活で勉強以外にもできるだけ様々な経験を欲張りなくらいに得て欲しいです」
「コロナは必ず終息します。その時まで力をためておくことが大切です。終息した時に動けるように今できることをやるのがいいと思います」
今でもできる経験を積極的に掴みにいくことが大切です。
②考えを深める
「何かで迷ったときは、『少なくとも後悔はしない』か『後悔する確率が低い』と思える選択肢を選べば良いと思います。たくさん悩んで一生懸命考える時間こそが大事です」
「1年生からできるインターンの参加をおすすめします。将来の目標がなかったとしても、参加することで働く意味や考え方について知ることができます」
自分の考えを突き詰めることや、新しい考えを取り入れることが大切です。
現在就活をしている3年生、4年生へ
就活をしている皆さんに、就活に取り組む姿勢について大切なことを2つ紹介していきます。
②妥協しない
①自己分析
自己分析の最終目的は、就活での企業選びの軸を作成することです。
企業選びの軸は、多方面から自分を分析することと、複数の社会人から価値観を得て自分の視野を広げることが大切です。
以下に社会人からのアドバイスを参考につけておきます。
▽待遇面の重視を推奨する社会人▽
「最初は給料が良いからと言う理由だけで会社を選ぶ人がいたのですが、結局辞めてしまいました。業務内容や休日、通勤時間などのできるだけバランスが取れている会社を選ぶと良いです」
▽大企業を推奨する社会人▽
「東証1部※1には約2000社が上場しています。普段の生活では知らない会社ばかりです。だからこそ、そういう会社は狙い目です。四季報※2を使って調べ尽くしてください」
※1東証1部の言葉の意味はこちら
※2四季報の言葉の意味はこちら
▽やりがいの重視を推奨する社会人▽
「3年ほど修行の気持ちで大企業へ行って、仕組み的なことを感じるといいと思います。大企業にはそうなっただけの理由があります。
その後、小さくても好きなところへ行って中枢に絡んだ仕事をしたほうが、末端よりも勉強になると思います。また、仕事以外の心の支えとなるものを持つことをおすすめします」
人生を通しての働き方について考えることも大切です。似たアドバイスとして、結婚などの仕事以外も含めた将来設計を元に就職活動をすることが大切とありました。
つまり「軸をしっかりもつこと」が最終目的です。
自分だけの就活の軸を見つけるようにしましょう。
②妥協しない
「就活は早く終わっても遅く終わっても働き始めるタイミングは同じ」
「就活は自分のペースで納得する結果になるまでは頑張って下さい。就きたい職種から内定を貰えなくて少しハードルを下げた結果、後悔していて転職を考えています」
就活の始まりは違っていても、最終的な締め切りは同じです。その締め切りの中でどこまで粘るのか、それは皆さんの考え方が重要になってきます。
また、先輩や就活を終えた友達の意見を取り入れるなどの人に頼ることが大切とのアドバイスもありました。
つまり「他人と比べるのではなく、自分の理想と比べた時に満足と言えること」「自分の心に負けないこと」が大切です。
6.まとめ!大学生にとって最も大切なことは?
就活を終えた方々から応援メッセージをいただきました。
「就活とは自分と向き合うことだと思うので、しんどいとは思いますがその分結果は返ってくると信じて頑張りましょう!」
「 就活が全てではなく、修正のきく世の中です。だから、肩の荷を下ろして、こんな仕事もあるんだ!という好奇心や探究心を大切に、楽しんで就活して下さい!」
いかがでしたか。
大学生活を送る上で、「好奇心や探究心を持つこと」
「就活を通して自分と向き合い楽しむこと」が最も大切です。
この2つを大切に行動することで、ガクチカが自然と生まれるでしょう。
少しでも就活の不安が解消されていたら嬉しいです。
皆さんの就活が上手くいくように応援しています。