グループディスカッション(GD)の進め方・考え方が分かる!|テーマ別に攻略しよう!
皆さんこんにちは!
CLUTCH TIMES編集長です!

- グループディスカッション(GD)の進め方が分からない
- どんな風に考えていけばいいの?
- グループディスカッションのテーマごとの進め方が知りたい!
と悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
今回はそんな皆さんに向けて、グループディスカッションの進め方をテーマ別で解説していきます。
目次
▶グループディスカッションの進め方①抽象型のテーマ(パターン①)
▶グループディスカッションの進め方①抽象型のテーマ(パターン②)
▶グループディスカッションの進め方②選択型のテーマ(パターン①)
(1)グループディスカッションのテーマごとの進め方を知ろう
流れや思考法を紹介する前に、グループディスカッションではどのようなテーマがあるのかを紹介していきます。
ここでは、出題される問題の傾向から4つのテーマに分類しています!
①抽象型
→明確な答えがない課題について議論する
②選択型
→2択or複数の選択肢から最適だと思うものを議論して選ぶ
③課題解決型
→問題点を解決するための施策を考える
④討論型
→賛否など対立する意見に対して議論を行い、立場を示す
上記のように、グループディスカッションといっても様々なテーマでお題が出されます。
ここからは、具体的な問題を例として取り上げながら、テーマごとの流れを見ていきましょう。
テーマごとに適した進め方や考え方があるので、うまく使い分けてグループディスカッションの選考突破を目指しましょう!
(2)グループディスカッションの進め方①抽象型のテーマ
最初に、抽象型のテーマについて紹介します。
抽象型のテーマは、さらに2つに分類できます。
”自分たちで課題設定を行うもの”と”言葉の定義づけを行うもの”の2つです。
「グループ内での前提条件のすりあわせが重要になる」という点が共通点です。
この点に注目して、それぞれのテーマ例を見ていきましょう!
グループディスカッションの進め方①抽象型のテーマ(パターン①)
パターン①として”自分たちで課題設定を行うもの”を紹介します。
問題例:〈日本が抱える問題を1つ取り上げ、解決策を提案してください〉
①どのような課題を扱うのか決定する
日本の問題といっても環境問題・教育問題・少子高齢化の問題・労働問題など…様々に考えられます。
1番始めに、自分たちのチームがどの問題を扱っていくのかを話し合います。
なんとなくで選ぶのではなく、なぜこの問題を取り扱ったのかという理由も説明できるように選びましょう。
ポイントとしては、5W1Hを意識し、「誰の、どんな場面・状況、なぜ・何が問題なのか・・・」といった視点で考え、扱う課題を決定します。
特に、「誰・なに・なぜ」の3つは必ず設定しましょう!
②現状分析を行い、問題点を決定する
例:〈小学生の貧困による教育格差〉を問題点として設定した場合
・塾に行けない
・教材が購入できない
・オンライン授業で使用する機器が用意できない・・・
など現状で抱えている問題は複数あります。
このように、貧困と行っても細かな問題点が多く存在するので、解決する部分を決定するためにも問題点の洗い出しは重要です。
問題点を決定する際には、「問題を解決した際の影響力の大きさ」と「実現可能性」という2つの点を考えて決定しましょう。
③解決策の提案・決定
最後の段階では、実際に解決策を考え、決定していきます。
解決策を提案する際は、なぜその対策を提案したのか・どのような効果があるのかというような説明も加えて提案していきます。
解決策の決定では、「解決策を実施した場合の効果の大きさ」と「取り組むべき優先順位」を評価し絞り込んでいきます。
以上が、パターン①の進め方になります。
5W1Hを意識した課題設定を心がけて取り組みましょう。
グループディスカッションの進め方①抽象型のテーマ(パターン②)
パターン②では、”言葉の定義づけを行うもの”を紹介します。
問題例:〈良い会社とはどのような会社か?〉
①定義付けと目標設定を行いグループ内での共通認識を持つ
”良い”といっても人によって良さは様々です。
それぞれの考える”良い”の定義付けをし、グループの方向性を決定しましょう。
例:会社にとっての”良い”を定義する
・誰にとっての良いなのか(社員、就活生、顧客・・・)、
・どんな良さか(年間休日120日以上、女性役員50%以上、副業可能、制度の充実、業界No.1の商材・・・)
・目標(社内の労働環境の改善、就活生へのアピール、顧客満足度の増加・・・)
ここでは、特に「誰にとっての良さか」「どんな良さか」をグループ内ですり合わせる必要があります。
目標に関しては、背景として設定しておくと、意見交換の際に、目標に沿って意見を出し合うことができ、スムーズに議論を進めることに繋がります。
ここで、共通認識が持てていないと議論の方向性が定まらず、結論をまとまることが難しくなるため、重要なポイントと言えます。
②具体的な内容を意見交換する。
例:〈会社の労働環境改善のために既存社員にとっての良さを考える〉
・副業制度
・時短労働
・実力に応じた給与制度
・産休育休制度の充実
①を元に、具体的な取り組みや内容を意見交換し、必要な要素を議論します。
③結論を出す
②までの意見を元に、グループ内で決めた良さを1番表すものはどれか、どのような要素が自分たちの考えた良さを1番表すことができるかという点で最終的にまとめていきましょう。
①の目標を元に、グループでは何を良さと考え、そのためにはなにが必要なのかを根拠や理由と共にまとめることができると完璧です。
パターン②では、共通認識を持って取り組むという点が重要です。
(3)グループディスカッションの進め方②選択型のテーマ
続いて紹介するのが、選択型です。こちらも2パターンあり、選択肢が提示されていないものと提示されているものに分類できます。
早速、選択肢が提示されていない問題から見ていきましょう!
グループディスカッションの進め方②選択型のテーマ(パターン1)
パターン①として選択肢が提示されていない問題の流れを紹介します。
問題例:〈無人島に1つ道具を持っていくとしたら何を持っていく?〉
①前提条件のすりあわせを行う
ここでも5W1Hを活用し、グループ内での共通認識を整えていきます。
無人島といっても状況や人数、目的など様々に考えられます。
例えば、1人でサバイバルをするためなのか、友人と観光に訪れるのかなどによって必要となる道具は変わってくるでしょう。
そのため、前提条件をすり合わせ、条件に合ったものを考えていくための土台を作りましょう。
②理由と共に候補を列挙する
①で前提条件を以下のように設定した場合を考えましょう。
例:〈友人と2人で日帰りの観光に訪れた場合〉
・カメラ・・・思い出として残すため、2人で記念撮影をするため
・袋・・・無人島にあるものを思い出の品として持って帰るため
・水着・・・無人島周辺の海で泳ぐため
上記のように、様々なものが考えられます。
理由と共に、たくさんの候補を出していきましょう。
③結論を出す
①と②を元に結論を出しましょう。
設定した前提条件に合うものを根拠と共に示せるよう結論をまとめてください。
グループディスカッションの進め方②選択型のテーマ(パターン2)
パターン②では、選択肢が与えられているものを紹介します。
問題例:〈大学生生活で一番大切なのは勉強・バイト・遊びのどれか?〉
①前提条件のすりあわせを行う
この点はパターン①で紹介した内容と変わりません。
5W1Hを意識してグループ内で”大切”の定義づけを行い、共通認識が持てるように話し合いましょう。
②選択肢の利点・欠点を洗い出す
・勉強・・・専門分野の知識を付けることができる、資格を得ることができる、社会人経験は積めない
・バイト・・・社会人経験やお金を稼ぐ大変さを知る、上下関係が身につく、コミュニケーション能力が向上する
・遊び・・・社会人になる前に時間がたくさんある、勉強では学べない経験ができる、趣味に没頭できる、時間を有効活用できないと学びにも経験にもならない
上記のように利点・欠点を洗い出しましょう。
③選択肢の決定
最後に選択肢の決定です。
ここで重要なのは、利点・欠点を総合的に評価した上で「優先順位」を付けることです。
①の定義づけに沿うように優先順位を付けて最終決定をしましょう。
パターン②では、利点・欠点を元に優先順位を付けていくことがポイントです!
(4)グループディスカッションの進め方③課題解決型のテーマ
3つ目に紹介するのは、課題解決型です。
このテーマは、会社で働く際に実際に必要な思考なので、GDでも頻出します。
問題例:〈日本において若者の投票率を上げるためにはどうすれば良いか?〉
①前提条件の確認と目的設定
前提条件として、地域は限定するのか、若者とはどこまでの年代を範囲にするのかなどのすりあわせを行います。
目的設定では、どれだけの投票率を上げることを目指すのかなどを設定すると良いでしょう。
②現状分析を行い問題点を特定する。
現状分析では、現状の投票率が低い原因を追及します。
例えば、政治に興味がない、誰に投票すべきか分からない、投票に行くのが面倒、一人暮らしで住民票を移していない・・・など、考えられる要因をできるだけ挙げましょう。
そこから、一番の問題点をグループで話し合い、決定しましょう。
③解決策の提案・決定
例:〈誰に投票すべきか分からない〉が一番の問題点と考えた場合の解決策
・SNSを使った候補者の情報発信を行う
・自分の考えに合った政治家を知るためのツールを普及させる
・学校の授業で選挙と政党について取り扱う
など上記のように解決策を提案しましょう。
解決策を提案したら、「効果の大きさ」と「実現可能性」の観点から優先順位を決めて最終決定をします。
最後の決定の段階では、どれだけ「効果の大きさ」「実現可能性」の観点から意見を考えることができているかがポイントと言えます。
(5)グループディスカッションの進め方④討論型のテーマ
最後に紹介するのは、討論型のグループディスカッションです。
討論型の特徴は、賛成・反対など意見が真逆のものについて議論するという点です。
具体例を元に流れを見ていきましょう!
問題例:〈小学生でのプログラミング教育は必要か(賛成か反対か)?〉
①グループ内で賛成・反対の意見を述べる
賛成・・・IT化が進んでいく中でITの知識を身に付ける必要がある、IT人材不足を解決するためにも必要、小学生からITなど仕事に関する視野を広げるために良い
反対・・・小学生にはレベルが高く学習させるには早すぎる、既存の教育が疎かになってしまう、難易度高いので苦手意識を持つ可能性がある
上記のように、賛成と反対の両方の意見を出すようにしましょう。
②目的設定を行い、議論のゴールを設定する
今後のIT化社会の観点から考えていくのか、子どもたちの教育や負担に焦点を当てて考えていくのかによって、賛否が分かれます。
ここでの判断基準は、グループ内で似ている要素や共通する部分があれば、それを軸としてゴールを設定するのが良いでしょう。
もし、共通点が見つからないという場合は、一番具体的な理由や根拠が述べられる要素をゴールに設定しましょう。
この目的設定がしっかりと行えれば、結論を導きやすくなります。
③グループでの結論をまとめる
①②を元に、最終的にグループがどちらの立場を取るのか、決定しましょう。
このとき、どのような意見を根拠として決定したのかしっかりと説明できるように準備しておきましょう!
討論型では、グループ内で意見を対立させるというよりも、賛成・反対という複数の視点から物事を捉え、論理的に結論を導き出せるかどうかがポイントになってきます。
まとめ
今回は、グループディスカッションのテーマごとに流れを紹介しました。
テーマごとにどのような流れ・思考で考えていけばいいのかを押さえて、どのテーマでも対応できるようにしましょう。
グループディスカッションのテーマ
- 抽象型(2パターン)
- 選択型(2パターン)
- 課題解決型
- 討論型
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