GDのやり方を徹底解説!【23卒就活】
皆さんこんにちは!
CLUTCH TIMES編集長です!
みなさんが就活を進めていく上でGD(グループディスカッション)はよく耳にする言葉なのではないでしょうか?

- GDってどうやってやるの?
- 何について話し合うの?
GDという言葉を知っていても、このように何をするかなどについては迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
今回はそんな皆さんに向けてGD(グループディスカッション)のやり方について解説していきます!
(1)GD(グループディスカッション)の一般的な進め方
まず、GDはどのような流れで進めていくのか、一般的な流れを把握しておきましょう。
❶企業からテーマ・時間・ルールが伝えられる
まずはじめに、何ついて話すのか、何人で何分のうちに行うのかなどが伝えられます。一般的なGDであれば1グループあたりの人数は3~5人、時間は20~30分程度です。
❷自己紹介
学校名や氏名などを伝え、簡単な挨拶を行います。堅くなりすぎてグループ全体が緊張してしまわないようにコミュニケーションを取るなどの工夫ができるとさらに良いです。
❸役割やタイムスケジュールを決める
司会・書記・タイムキーパーなどの役割を決めましょう。役割が決まったら、意見を出すのにどのくらい時間を使うのか、まとめに入るのは何分前にするのかなど大まかなタイムスケジュールを立てましょう。
❹それぞれの意見を出し合う
企業から与えられた課題に対する目標を設定し、設定した目標を達成するためにっはどうすればいいのかを検討して議論を進めましょう。アイディアを発言する際は、そのアイディアが正しいと考える理由をなるべく数字や事実を使って説明しましょう。
❺グループの意見をまとめる
タイムスケジュールに沿った時間になったら、グループの意見をまとめ、最終的な結論を出しましょう。
❻発表
グループ内の発表者が発表内容をまとめ、発表しましょう。
(2)GDを進める基本的なステップ
GDのやり方は、テーマによって考える内容などはそれぞれ違うものの基本的な進め方のステップは共通しています。GDはこの進め方を意識して進めましょう。
GDステップ①:前提確認
議論すべきことを明確にするために、テーマにおける具体的な前提を確認し合いましょう。
GDで出題されるテーマは抽象的なものが多いため、課題の定義付けを行なっていないとメンバー間の認識のずれから意見が散漫し、議論が発散してしまいます。
そのため、前提条件を決めることでメンバー同士の視点を揃え、「テーマで問われている課題の解決とはどのようなことか」という問題意識を統一しましょう。
ただ、この部分し時間をかけすぎると話し合う時間が少なくなってしまうのでなるべく手短に住ませるようにしましょう。
GDステップ②:現状分析
定義付けができたら現状分析に移りましょう。
いきなり課題の解決案を考えてもそれが妥当なものであるという根拠がなければ意味がありません。
そのためには課題に対してそもそもどこが問題なのかを正しく認識する必要があるため、その原因を考えるための現状を調べましょう。
GDステップ③:問題点の特定・解決策の立案
現状を洗い出すことができたら、その原因を考えましょう。
原因を見つけることができたら、最終的にどうあるべきかを考え、その解決策を立案します。この時大切なのは実現の可能性は考えずに発言し、アイディアを出せるだけ出すことです。
アイディアを出す段階でかなり具体的な部分まで考え、議論の範囲を狭くしてしまうと議論が広がりません。
一通りアイディアを出した上で「それはどうすれば実現できるのか」を考え、実現が難しそうなアイディアは切り捨てるという方法を取るようにしましょう。
そして、その中で最も実現可能性が高いものに絞った上で詳細の議論に入りましょう。
GDステップ④:結論の決定
最後に議論したアイディアから結論を決定しましょう。
ここで大切なのはグループのメンバー全員が納得できるように結論を決定することです。多数決などグループ内の意見を切り捨てるやり方はGDで行なってはいけません。
ある程度結論がまとまったら、以下のポイントをチェックしてさらに掘りさげて考えてみましょう。
・5W1Hの観点から見て抜け漏れはないか
・その解決策の強みは何か
・その解決策の弱点と、弱点を補填する対策は何か
以上が基本的なGDの進め方です。
(3)テーマ別!GD(グループディスカッション)の内容とやり方
テーマ①:抽象型GD
このグループディスカッション(GD)におけるポイントは、「定義付け→1つの結論を出す」という流れを意識することです。
誰でもすぐに意見が言えるテーマなので、「一人ひとり意見を言って、議論していこう」という進め方になってしまいがちですが、これは絶対にNGです。なぜなら個人の価値観はそれぞれ違い、一定の基準を設けない限り一致することはありません。そのため、相手を理解することも必要とされます。
まず「定義付け」を行いましょう。
時間が迫っていたとしても、絶対に基準に沿った結論は出してください。グループディスカッション(GD)において、「結論がない」ことは議論できていない証拠です。必ず結論は出しましょう。
抽象的なテーマであることからも分かるように、このテーマでのグループディスカッション(GD)で見られているのは「結果」ではなく「過程」です。
「定義付け → 1つの結論」のように構造化して伝え、この流れを常に意識し優秀さや思考力をアピールしましょう。
以下、実際に行われた抽象型GDのテーマです。ぜひ練習に活用してみてください。
- 「リーダーシップ像」について
- 東京オリンピックに向けてあるメーカーの取れる戦略を挙げよ
- TBSの強みは何か ・日本の抱える社会問題を解決せよ
- AIによって我々の生活はどう変わるか
- 日本はカジノを導入するべきか
テーマ②:課題解決型GD
このグループディスカッション(GD)で大切なのは「定義付け→現状分析」という流れを意識して進めることです。
最初に定義付けてから現状分析に移りましょう。
いきなり具体的なプランを考えたところで、それが本当に妥当なのかどうか根拠がなければ意味がありません。
「そもそも話題になるってなんなの?」を定義しないと、議論が交錯することは必至です。漠然とでもいいので、「話題になる」を定義して現状を分析し、その現状を生じさせている原因を考え、議論しましょう。
資料が与えられないタイプの課題解決型グループディスカッション(GD)では、「納得感のあるアイデア」が採用されやすい傾向にあります。
以下、実際に行われ課題解決象型GDのテーマです。ぜひ練習に活用してみてください。
- iPhoneの売り上げを伸ばすには?
- 都心のクリーニングチェーンの売上を向上させるには?
- 百貨店の売り上げを伸ばすには?
- マクドナルド1店舗当たりの1年間の売上を推定し、20%の売上増加のための施策を考えよ
- ITを使って架空の塾の生徒数を増やすための提案をしてください
- 日本でキャッシュレス決済を普及させるには
- テーマ③:新規事業立案型GD
企業や団体が取り組む新規事業について討論するグループディスカッション(GD)です。
このグループディスカッション(GD)のポイントは、斬新な発想や企画力だけでなく、いかに現実味のある企画を立てられるかという点です。
しかし、ここで注意すべきことは、新規事業という言葉から、全く新しいものを創ってしまおうとすることです。
それまで企業が行ってきたことと全く方向性の違うものにすると、ユーザーには受け入れられにくいため、現実味に欠けると判断されてしまう可能性があります。
例えば「LINEで新サービスを考えます」を例にすると、動画サイトとしての立ち上げを新規事業とした場合。現状はコミュニケーションツールとして使っているため、動画サイトとしてのノウハウはなく、競合となり得るYoutube等に勝つことができるとは考えにくいです。 その企業がやる意味が薄いと、新規事業の成功する確率は低くなってしまうので注意しましょう。
企業理念に沿って考えるとこのようなズレが生じにくくなります。
逆にターゲットを変えること、プロダクトを変えることでも新規事業となります。そのため、企業の現状分析が欠かせません。
分析した上でどういう事業が良いのか考えていくことが大切です。その上で具体的なターゲットを設定して考えてみましょう。
以下、実際に行われた新規事業立案型GDのテーマです。ぜひ練習に活用してみてください。
- 新卒の新しい採用方法を考えてください
- 日焼け止めクリーム販売のビジネスモデルを構築せよ
- 新幹線の中でできる新サービスは?
- 新規で保険を考えてください
テーマ④:選択/討論型GD
反対/賛成の立場、または自分に明確な役割が与えられたうえでテーマについて議論するグループディスカッション(GD)です。
反対/賛成の2つの立場に分かれる場合、資料があることはありませんが、学生それぞれに異なる役割が与えられた場合は、自分の役割、状況が書かれた資料を渡されるケースが多いです。
この種類のグループディスカッション(GD)において大切なのは、「始めに判断の基準を作る」ことです。
自分の立場が決められた状態でグループディスカッション(GD)が始まるため、「自己主張の押し付け合い」になりやすい形式です。けんかを避け、議論を成り立たせるため、判断の基準を設定することから始めましょう。
以下、実際に行われたディベート型GDのテーマです。ぜひ練習に活用してみてください。
- 就職活動にエントリーシートは必要か
- 就職活動で高学歴は有利となるか
- 首都機能を移転させるべきか否か
- お店の24時間営業はあるべきか
- 仕事は質か量か
テーマ⑤:フェルミ推定型GD
フェルミ推定とは、例えば「日本にあるコンビニの数はいくつ?」などといった実際に調査するのが難しい値などを、いくつかの手がかりをもとに推理しながら概算を計算することを指します。
この種類のグループディスカッション(GD)において大切なのは、建設的にに思考して答えを出そうとしたかどうかです。なので、数字の正しさではなく、考える過程の論理性を意識するようにしましょう。
課題の要素を自分が把握できるレベルまで分解し、身近な手がかりから導きます。
例えば、Googleの入社試験で、路線バスにゴルフボールをいくつ詰めることができるかという問題がありましたが、それもパチンコ玉を入れる箱にパチンコ玉が約2000個入ると知っているだけでも答えの糸口が見つかります。
バスの長さは3m×3m×7mくらいなので、パチンコの箱20cm×10cm×5cmくらいと考えるとゴルフボールの体積はざっくり10倍程度です。数をざっくり置いてしまえば、あとはそんなに難しくない計算で答えを導き出せるので、仮置きの数字はざっくりで構いません。
あとは自分なりに答えを出し、相手に対して建設的に説明できるようにしましょう。
覚えておきたいフェルミ推定に役立つ知識集はこちらから見ることができるので、ぜひ活用してください。
以下、実際に行われたフェルミ推定型GDのテーマです。ぜひ練習に活用してみてください。
- 10年後の日本のソーシャルゲームの市場価値とは
- はとバスの中にゴルフボールはいくつ入るか
- 日本にあるコンビニの数は何か
(3)GDの事前準備ポイント
GD事前準備ポイント①:日常的にニュースをチェックする
GDでは時事そのものがテーマに扱われることも多いですし、業界に関係する技術や社会動向なども、ニュースをチェックすることで知ることができるものも多くあります。
まずは、話題になっている時事や、業界に影響のありそうな話題について、最低限の知識をつけるようにしましょう。
朝や夕方のニュースも良いですが、NEWSPICKSやグノシーなどスマートフォンで手軽に確認できるアプリなども充実しているので、ぜひ活用してみてください。
GD事前準備ポイント②:自分の意見を持つように癖をつける
就活時期のグループディスカッションで求められるのは、企業のアンケートからもわかるように、自分なりの意見やアイデアです。
そのためには、日ごろから、自分の意見を持つ習慣をつけてみてください。
ニュースで知った時事も、知って終わり、ではなく、自分はどう思うか、賛成か反対か、などを考えてみて、自分の意見を書き出すようにしてみましょう。
GD事前準備ポイント③:自分の意見を言う、人の意見を聞くことを意識する
就活におけるグループディスカッションやグループワークで求められる積極性や協調性は、選考の時だけ意識しても実行するのは難しいです。
日常会話においても、自分が話すこと、相手の話をしっかりと聞くことを意識して実践していくことで、選考時にも気負うことなく自然に実践できるようになるでしょう。
話題になっているニュースについては、「あなたはどう思っている?」など、周りの友達に意見を求めてみると、グループディスカッションを模擬的に行うことができます。
まとめ
今回はGDのやり方についてご紹介しました。
GDは、基本的な進め方は同じですがテーマごとに考え方や重点的に考えるポイントが異なります。
そういったポイントを考えながら進めるには、やはり練習が必要です。実践あるのみなので、例題を使いながらぜひ練習してみてください。
また、無料のキャリア面談やGDなどの就活対策イベントも行っているので、少しでも興味を持たれた方は、ぜひ友達追加をしてみてください!
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