【髪型で面接を有利に!】女子就活生が知っておくべきヘアスタイルの選び方
就活に向けて身だしなみを整えようとすると、スーツなど服装の着こなし方と同じくらい、髪型のセットの仕方に困るものです。
「オススメの髪型」などで検索すると大抵のサイトで同じようなヘアスタイルが紹介されていますが、面接日の朝スムーズにセットできるのか、そもそも自分に似合っているのかなど悩みはつきません。
アンケートを見ても分かる通り、前髪を中心に様々なポイントで懸念点があるようです。
そこで当記事では就活における代表的な髪型を紹介しつつ、「髪は絶対黒にしなければいけないのか」など、女子就活生が抱くであろう様々な疑問を解消していきます。
目次
就活は見た目も大事
メラビアンの法則というものをご存知ですか?
心理学にまつわる理論ですが、その法則によると人が受ける印象の55%は視覚情報で決まり、声や話し方といった聴覚情報を合わせると93%にまで達するため、印象のほぼ全てが「見た目」への評価だといっても過言ではないでしょう。
なおこの説を取りあつかった『人は見た目が9割(竹内一郎著)』という本は、2005年の発売以来100万部を超えるベストセラーとなっています。
面接官も例外ではなく、たいていは就活生の身なりからその人がどんな人物かと考えます。
つまり開始早々に悪い印象を持たれてしまうと、その後の受け答えで挽回するのがとても難しいのです。
「入室してから会話が始まるまでの間」が勝負だと思って、髪型や服装はビシッと決めていきましょう。
印象学と髪型の関係についてもっと知りたい方は、こちらの記事をチェックしてみてください。
就活のヘアカラーは黒がいいの?
髪といえばスタイルだけでなく、カラーも気になりますよね。
就活といえば黒髪のイメージがあり、地毛が茶色だったりする場合、黒に染めようかと考える人もいるでしょう。
しかし「何がなんでも黒髪でなければダメ」というわけではありません。
原則は黒髪
もちろん元から黒髪の人はそのままで大丈夫です。
清潔感や誠実さをストレートに演出できますし、昔ほどシビアではないものの、「社会人の髪色は黒が常識」という考えも根強く残っています。
茶髪や金髪などの明るい色は「不マジメ」だと受け取る人もおり、なかには金融や医療福祉など最初から黒髪を義務づけている業界もあります。
どこでも受け入れられる黒髪を、わざわざ評価の分かれる色に染める必要はないでしょう。
黒髪にしない方がいい場合も
ふだん金髪などに染めている方が急に黒髪へ戻そうとすると、色落ちや髪の痛みがかなりの確率で発生するでしょう。
特に「ブリーチ」という手法で染めている場合、髪がもともと持っていた「メラニン」という色素を抜いているわけですから、元どおりの黒髪にはそうそう戻らないのが現実です。
また茶髪など地毛が明るめの人も、無理に黒染めをすると、やはり色合いが不自然になってしまいます。
前述の「黒髪が義務」な業界はともかく、社会全体としてはヘアカラーに対して寛容になりつつあるので、染める場合も自然な色合いを保てる範囲で問題ありません。
カラーレベルを確認しましょう
自然な色合いを保つうえで、大きな指標となるのがJHCA (日本ヘアカラー協会)が設定している「カラーレベル」です。
出典 : STAFFS
レベルは1から10まであり、黒髪と呼べるのはレベル6以下。
レベル9と10は染めているのがはっきりわかるほどの明るい髪で、一般的にはレベル7と8の「ダークブラウン」と呼ばれる髪色までが許されています。
レベル7であれば少し茶色がかっている程度になるので、地毛の明るい人が黒に染める場合はこのくらいのレベルを目指すといいでしょう。
ちなみにレベル4以下になると一般的な黒髪を超えた黒さになり、黒染めしていることがハッキリわかってしまいます。
ですので、レベル4以下に黒染めするときは要注意です。
黒染めは要注意! 美容院がオススメ
髪を染めるとき、市販のカラー剤で手早く済ませている人は少なくないと思います。
しかし市販の製品に書かれているカラーレベルは、メーカーによって基準が違うのであまり参考になりません。
また効き目の強い薬には必ず副作用があるように、短時間で染められるホームカラーにもさまざまなリスクが存在します。
ホームカラーによるダメージの可能性
美容院でのカラーリングは、天然由来成分など肌にやさしいカラー剤を用い、色がなじむまで十分な放置時間をもうけるのが一般的です。
一方で、ホームカラーは約10分で染まるような強いカラー剤が使われているため、必然的に地肌や髪の毛へのダメージも大きくなってしまいます。
また独力では髪全体をまんべんなく染めることが難しく、毛によってダメージにバラつきが生じてしまうもの。
こうなってから美容院に行っても、パーマや縮毛矯正といったメニューを受けられなくなる可能性があるので、セルフカラーリングは控えたほうが無難でしょう。
黒染めでは致命的な色ムラが現れる場合も
ホームカラーだとカラーレベルを参考にできない……というのは先に述べたとおりですが、カラーリング自体そう簡単な作業ではなく、正しく染めないと色ムラが生じてしまいます。
この色ムラが厄介で、面接時に悪い印象を与えてしまうだけでなく、染料が落ちにくいため次に染めるときにきれいに染まりにくくなってしまいます。
その点ヘアサロンであれば、髪のプロが一人ひとりの髪色に合ったカラー剤を調合してくれるほか、クリームなどで地肌をていねいに保護してくれます。
ホームカラーを選ぶ人の大半は出費を嫌っているものと思いますが、自分の髪に自信を持って就活に臨むためにも、黒染めをする際は美容院を利用しましょう。
就活における前髪を作る際の注意点5選
外見の印象で大きく影響を与えるのが髪型ですが、その中でも前髪は特に重要な要素となっています。
面接中はずっと面接官と対面しているため、それだけ前髪の印象がその人の印象に直結します。
ですから、就活における前髪をセットする際の注意点をおさえておきましょう!
前髪を作るにあたって、上記の5つを守ることができれば憂いなしです!
おでこや眉毛は隠さない
前髪を作る際、額や眉を出すのは鉄板です。
眉毛や目に前髪がかかっていると暗い印象を与えやすく、逆に眉や額が出ていると、ハツラツとした印象や前向きなイメージを与えることができます。
特に眉毛が見えていると、話す時の表情が豊かに見せることが可能となります。
特に自分のスタイルやこだわりがない限り、基本的に髪を横に流しましょう。
短い前髪はのばす
前髪が短いと幼稚な印象を与えかねません。
ショートヘアには似合う場合もありますが、念のためにのばしておく方が無難です。
特に、オン眉やぱっつん前髪は就活に不向きとなるため避けるべきです。
しょっかくや後れ毛は作らない
短い前髪と同じく、大人な印象というよりは幼い印象を与えやすい前髪となります。
確かにしょっかくや後れ毛がある方が可愛らしさを強調できますが、就活では清潔感を重視するべきです。
ですので、顔まわりをすっきりさせるためにも避ける方が賢明だといえます。
髪留めのピンは見えすぎないようにする
髪留めに使うピンの使用にも注意が必要です。
ピンを使うとき、ピンがあまりにも見えすぎるとガサツな印象を与えかねないので、使う本数を減らしたりさりげなく使うようにすることがポイントです。
また当たり前ですが、ヘアゴムやピンは黒や紺などの地味な色を使いましょう。
セットした前髪はかためる
お辞儀や相づちをする場面で、そのたびに前髪がくずれて手直しするのは印象が良くありません。
相手が気になるだけでなく、自分も気が散る原因となります。
セットした前髪は、適宜スプレーやまとめ髪ワックスでくずれないようにかためましょう。
女子就活生の髪型例
髪型も服装同様、清潔感がおおいに求められます。
毛先がハネないようしっかりブラッシングしておくことにくわえ、ほかにも眉や耳が隠れないようにしたり、髪を束ねるヘアゴムなどを目立たなくすることが大切です。
このように多くの縛りがある一方、工夫次第では様々な髪型をセットできます。
それぞれ持ってもらえる印象が違うので、自分の性格と照らし合わせたうえで、最適のヘアースタイルを選択してください。
ロングヘアの女子就活生向け
ロングヘアは耳やおでこを出すのに手間がかかるものの、セット次第で相手に様々な印象を与えることができます。
・ポニーテール
出典元 : CCHANEL
出典元 : CCHANEL
後ろ髪をゴム1つで束ねるオーソドックスなスタイルで、快活さと女性らしさをバランスよくアピールできるのが特徴です。
耳元が目立つため襟足に気を配り、後れ毛のピン留めや産毛のシェービングを忘れないようにしましょう。
後ろ髪は耳のラインを意識して結ぶことが大切で、上すぎるとカジュアルな印象になり、下すぎるとしんみりした雰囲気になってしまうおそれがあります。
・ハーフアップ
出典元 : LAURIER PRESS
出典元 : 暮らしに役立つ情報局
後ろ髪のうち、耳のラインから上の部分だけを束ねるスタイルです。
上品な雰囲気を演出しやすい一方、ポニーテールに比べて横髪の毛量が増えるため、耳もとが隠れないよう注意してください。
後ろ髪の結び目や横髪の生えぎわなど、ヘアピンで留める箇所が多いため、セットの技術を身につけるまでにはそれなりの時間がかかります。
・オールバックスタイル
出典元 : キャリタス就活
出典元 : マイベストプロ
おでこを存分に露出することで、一段とアクティブな印象を与えることができます。
前髪が落ちてこないよう入念にセットしなければならないほか、最も顔面の肌をさらすスタイルなため、毎日のスキンケアを欠かさないようにしましょう。
ただし髪を束ねる必要がないスタイルなので、比較的セットに技術が必要ないという利点もあります。
ショートヘアの女子就活生向け
ロングヘアーに比べると楽にセットできる一方、相手にアピールしたい雰囲気がある場合は、前髪の形など細かいところで違いを作る必要があります。
・ショート
出典 : CCHANEL
出典 : Tap-biz
体育会系の女性などに多いショートヘアは、襟足や耳まわりがスッキリしているため、最も快活さを前面に出しやすいスタイルといえるでしょう。
明るさが求められるイベント業界や営業職とは、特に相性がいいです。
ただし顔に髪がかかっていると一転してだらしないイメージを与えてしまうおそれがあるので、耳もとの毛などを適宜ヘアピンで留めるようにしてください。
・ボブ
出典 : BIGLOBE Beauty
出典 : Pinterest
ボブは肩に髪がかからない程度の長さで、セットの手軽さと女性らしさを両立しているのが特徴です。
ショートヘアとは対照的に「落ちついた雰囲気」をアピールできるので、自身の性格にあわせて使い分けてください。
なおショートに比べて横髪が多いので、毛を耳にひっかけたうえでピン留めする、いわゆる「耳かけダウンスタイル」に仕上げるといいでしょう。
就活でやってはいけない髪型はある?
当記事で紹介したポニーテールやオールバックといった髪型は、就活用として広く知られているテンプレートなスタイルです。
もちろんこれらの髪型は清潔感を持っているため、「とりあえず」でセットしても大きく失敗することはないでしょう。
しかし就活生が持つ性格や雰囲気を最大限アピールするためには、自分に合った髪型を考える必要があります。
つまり、抽象度は高いですが、就活で最もやってはいけない髪型は自分に合っていない髪型ということになります。
テンプレの髪型にこだわる必要はない
どういう髪型が最も好印象につながるのか、というのは人によって千差万別。
無理に髪を束ねたり、おでこを出したりすることで、かえって印象がくずれてしまう人もいるでしょう。
髪を整える目的は清潔感を出すことであり、テンプレはその一般例にすぎないため、自分に似合わないと思えば無理にこだわる必要はありません。
テンプレじゃない方が好印象の場合も
面接というのは、もともと「この人と一緒に働くイメージを持てるかどうか」を企業側が見極めるために存在します。
テンプレの髪型で緊張しながら話す人よりは、自然な髪型かつ小慣れた雰囲気で話す人の方が、「この人は社会生活にすぐとけこめる」と好印象を持たれることも少なくないでしょう。
ただし「自然」がどこまで許されるかは業界によって違いますので、企業研究やOB・OG訪問を通して、社風に合った髪型を見つけ出してください。
まとめ
清潔感を意識しつつも自分に合った髪型を探すことが大切であり、カラーやスタイリングの際は美容院で髪のプロに相談するべき、ということがお分かりいただけたと思います。
アピールしたい雰囲気を決めるには自己分析が必須ですし、志望する企業が髪型についてどこまで許容しているかも調べなければいけません。
つまり就活におけるヘアスタイルとは、面接対策と同じくらい真剣に考えるべきものなのです。
第一印象で他の就活生に差をつけるためにも、髪型はビシッと決めていきましょう!