男性の就活生必見!面接で好印象を得るためのメンズスーツ着こなし術
これから就活を迎えるみなさんは、まず紳士服売り場でスーツとにらめっこすることになるでしょう。しかしジャケットやパンツからベルトなどの小物にいたるまで、就活に適してた理想のサイズや色合いはあります。
また面接官が就活生の襟元から裾口、ベルトの巻き加減にいたるまで、非常に細かくチェックしているもの。清潔感をアピールするためには、相手の厳しい目を逆に利用するくらいの気持ちで、服装の随所に工夫をこらすことが必要です。
そこで当記事では男性の就活生向けに、スーツなどを選ぶ際に心がけるべきこと、および実際に着こなすうえでのテクニックを解説していきます。
目次
身だしなみのポイント
まずはそれぞれのアイテムについて、購入時や着用時に気をつけなければいけない点を、理由とあわせて解説していきます。面接では身だしなみを隅々までチェックされる場合があるため、本項で挙げたポイントをおさえて、面接官に「清潔感のある誠実そうな人だ」と相手に思わせてみせましょう。
スーツ
シワやヨレでだらしなく映ることのないよう、身体のサイズに合ったものを着用し、日頃からアイロンなどで手入れしておくことも求められます。購入の際は店員と相談し、採寸してもらいながら、自分に合ったサイズのスーツを仕立ててもらいましょう。なおジャケット後部についている仕付け糸を、着用前に取り除いておくことも忘れてはいけません。
ワイシャツ
ワイシャツは襟元からTシャツなどがはみ出さないよう、首周りのサイズにも気を配る必要があります。また袖や襟元の汚れがジャケットよりも目立ちやすいので、手入れするときはシワとあわせてしっかりと取り除いてください。汗でベタつきやすい夏場などは、複数枚インナーを用意しておくといいでしょう。
パンツ
身体のサイズに合ったものを着用すべきであることはジャケットと同じですが、パンツの場合は測る場所がウエスト・ヒップ・裾丈・裾幅と多岐にわたります。いずれかがゆるかったり窮屈だったりするとそれだけで不格好になってしまうことがあるので、店員さんにサイズが合っているか見立ててもらってください。
胴回りは腰骨のラインに合わせ、裾口は靴の甲に軽く触れるくらいの長さで着こなすといいでしょう。なお裾幅はその人の体型にもよりますが、ビジネスシーンでは18~22cmの範囲におさめるのが一般的です。また裾の長さ自体は少し短めがトレンドであるなど、スーツにも時代や年度によってトレンドが存在しますので、店員さんと相談してみると良いでしょう。
ベルト
スーツは着こなせていても、ベルトで油断している人は少なくないと思います。ベルトと靴の色は同じでなければならないのです。身だしなみには清潔感と同じくらい、「統一感」が求められます。パンツの引き立て役としてちょうどいいサイズのものを選ぶことはもちろん、派手な色や大きいロゴのベルトも避けてください。
ベルトの色は暗い色が適しており、靴やかばんと色を揃えることを考えれば「黒」が最もマッチするでしょう。また黒と茶色のリバーシブルベルトなども便利です。
またベルトをつける際に「どこかの穴にピンが入ればいい」程度に考える人もいるでしょう。しかしビジネスシーンでは「ピンは中央の穴に通すもの」と相場が決まっているので、これより長くても短くても不恰好で印象が悪くなってしまいます。注意しましょう。
腕時計
説明会や選考の場では、スマホで時間確認するのは不適切と言えます。不真面目な印象を与えないよう、片手でサッと見れる腕時計は常に装着しておくべきです。デザインはできるだけシンプルなものを選び、アラーム機能がついているものは音が鳴らないよう注意してください。
ネクタイ
就活用の服装の中では比較的、色の自由が許されているので、アピールしたい雰囲気を念頭にお店で相談してみましょう。とはいえピンクや紫など、あまりにビジネスとかけ離れた色は避けて下さい。模様についても、小紋やストライプなどオーソドックスなものを選ぶのが無難です。
着こなし編
選考を数段階に分けている企業であっても、就活生の内面をじっくり見ようとするのは早くても二次面接から。身だしなみを軽視している人は、どれだけ受け答えが好印象だとしても一次で落とされる可能性があります。また企業によっては面接時間が短かったり、結果をすぐに通知したるするところもあり、その場合は特に「印象」が重要視されるでしょう。
就活生が面接官に与える第一印象とは、すなわち身だしなみにおける清潔感のことです。本項では、より清潔感を引き出すためのコツをいくつか紹介していきます。
ベルトと靴の色を合わせる
すでに触れていることですが、ベルト・靴・かばんの3点はできるだけ色をそろえてください。特にベルトと靴の色が異なっていると、非常にバランスが悪くなるので注意しましょう。
ジャケットの袖口と襟口からシャツを出す
ワイシャツからTシャツなどがはみ出てはいけない、というのは前述の通りですが、ジャケットからは逆にある程度ワイシャツを出しておく必要があります。というのもワイシャツが完全に隠れていると、体に対してスーツが大きすぎるように見えてしまい、だらしない印象を与える恐れがあるからです。
また適度にシャツを出しておくことでスーツが立体化し、堂々とした雰囲気をアピールする効果も期待できます。具体的には、腕をおろした状態で袖口から1.5cmほど、襟口からは2cmほど出すのがオススメです。
出典元:スーツコラムサイトのスーツラボ
ポケットに入れるのはハンカチだけにしておこう
ポケットに物を詰めこんだり重いものを入れたりすると、服全体がダボついてしまい、これもだらしない印象を与える原因になります。ポケットに入れるのはハンカチのみとし、それ以外のものは小物であってもかばんにしまってください。
ジャケットのボタンは外さない
ビジネスマナーの1つに、「起立時にジャケットのボタンをつけ、着席時に外す」というものがあります。しかし面接の席でボタンを外してしまうと、すでに社会人になったつもりであるかのように映り、「緊張感に欠ける」という評価をくだされる恐れがあります。たとえ暑かったり着心地がキツかったりしても、ボタンはつけたままにしておきましょう。
とはいえ、ジャケットに付属している全てのボタンをつけなければいけないわけではありません。というのも、一番下のボタンは基本的にただのデザインとしてつけられているので、そもそも最初からつける必要がないのです。
自分のサイズに合ったスーツ・シャツを着ましょう
スーツやシャツは測るべき寸法の種類が多く、身長や体型だけで選んでしまうと、思わぬところにシワやたるみが生じてしまいます。
とはいえ、裾の長さや幅にいたるまで、自分のサイズと完璧に合う服を見つけ出すのは至難の業。大手セレクトショップなどでは、「直し」を前提としたボタン無しのスーツも売られています。しかし7万円を超えるような商品も多いため、新卒の就活生ではなかなか手が届かないでしょう。
そこで覚えていてほしいのが、多くの紳士服量販店で有料の袖直しサービスが行われていること。2~3万円で売られているツープライススーツを、数千円の追加料金でお好みのサイズに仕立ててくれるのです。1つ注意点として、量販店だと「肩幅」だけは直してもらえないので、スーツを選ぶ際はまず肩に合うかをチェックしてください。
面接・説明会の服装
ここまでスーツの着こなし方を解説してきましたが、実際の面接や説明会では服装自由で行われるところもあります。しかし普段着を許されているとしても、心がけるべきことはスーツの時と変わりません。
本項では服装にスーツの指定がなかった際、具体的にどういう格好で面接・説明会へ向かえばいいのかを、指示に込められた企業の考えとともに解説します。
服装の自由
自由と書かれている場合は、スーツでも私服でも問題ありません。私服を選ぶ場合は、スーツ集団の中にいても違和感のないよう、落ち着いた色合いで清潔感のある服装を心がけてください。スーツを選ぶ際も、私服OKの場だからといって油断しないようにしましょう。
企業によってはオフィスカジュアルを採用しているところもあり、事前に調べたうえで社風に合った服装を選ぶことができれば、実際に働いている姿を相手に想像させやすくする効果も期待できます。
出典元: zozo.jp
私服または普段着の指定
私服とはっきり指定されている場合、企業は就活生の「本来の姿」を見ようとしている可能性があります。普段からしっかり者であることをアピールするためにも、公の場で恥ずかしくない服装を心がけてください。
一方、美容・ファッションなど一部業界では、就活生の美的センスを試す目的で私服を指定してくることもあります。服装に関して特殊な指示がある場合は、相手の意図をつねに考えるようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
スーツを購入する前に検討するべきこと、及び実際に着用する際のコツがお分かりいただけたと思います。
身体のいたるところを計測するなど買う前から手間がかかるうえ、日頃の手入れや細かいビジネスマナーの把握も必要であり、紳士服の着こなしは一筋縄ではいきません。しかしちょっとしたテクニックで独自の雰囲気を出すこともでき、むしろ決められたルールの中でどれだけほかの就活生と差別化できるかが、第一印象でリードするための肝となるのです。
就活は今後の人生を決める大切な活動ですから、自分の気持ちを引き締める意味でもスーツはビシッと決めていきましょう!